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その音を聞き、
悠(あぁ~、間に合ってなかったんですね。)
悠はすぐにその方向に停まっている車に向かった。
そして車の助手席に乗り込むと、
冬「遅い。」
すぐにそう冬慈に言われた。
悠「すいません。・・・これでも急いだんですけどね。」
悠は謝りながら、弱弱しい小声で最後に反論した。
が、
冬「弱弱しい声でしゃべるな。言いたいことがあるならはっきり言え。」
と冬慈に言われただけで、
悠「いえ、何でもないです!」
悠は恐怖を感じ首を横に振ってそう言った。
冬「・・・で、話はすべて終わったのか?」
冬慈はそれ以上詮索することなく、話題を変えた。
悠「はい。これがサインと判子を押してもらった書類です。」
悠はそう言ってカバンから書類を出し、冬慈に見せた。
冬「今後の話は?」
悠「もちろん。一通りの事は説明しました。あとちゃんと月見さんに一度連絡するようにという事も伝えましたよ。」
冬「そうか。山里の様子はどうだった?」
悠「最初は・・・・・・・・・。」
悠は雅の様子を初めから最後までざっと簡単に話した。
そして話し終わると、
悠「そういえば三浦はどうするんですか?先生に言われたとおり連れてきましたけど。」
悠は捕まえた三浦の存在を思い出しそう何気なしに聞いた。
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