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翌日。
光希と面会できる時間になった所で、光希の病室へと集合した悠、鈴、律樹。
悠「あと少しで到着するようです。」
悠が冬慈から届いたメールを見てそう言うと、
律「!!」
緊張で顔をこわばらせ、無言の律樹が『ビクリ』と体を動かした。
そんな律樹に、
光「くくく・・・律、カチコチだね。」
光希がもう耐えられないという様に笑いながらそう声をかけた。
律「わ、笑うな・・・カチコチにもなるに決まってるだろ。」
律樹は光希の方を見てそう言い返した。
光「それは律が最悪のパターンを勝手に想像してるからでしょ。それを考えたくなるのもわかるけどもう少しポジティブに考えてごらんよ。」
光希は『やれやれ』と、首を横に振りながら言った。
そんな2人のやり取りを見ながら、
悠「ここまで来たら律樹くんの事は光希くんに任せておけば大丈夫ですね。」
鈴「えぇ。それにしても早ければとは言っていましたが今日とは。」
悠「会うのを伸ばせば伸ばすほど会うのが怖くなるからだそうですよ。」
鈴「なるほど。」
そんな会話をしていた。
そして、
鈴「とりあえず律樹くんが逃げなかったのでよかったですね。」
鈴が律樹のほうへ視線を向け安堵したようにそう言った。
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