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が、
悠「確かに逃げてはいませんがここまで連れてくるのが大変でしたけどね。」
悠が鈴をにらみながらそう言った。
朝、律樹を迎えに平橋家へ行った悠と鈴。
鈴が車に残り、悠が迎えに平橋家に入った。
そして『怖い』と言って光希の部屋から出てこない律樹を希有や友子と共になんとか説得し、部屋から出し、四苦八苦しながらここまでつれてきたのだった。
ちなみに律樹は昨日本当は悠たちと共にホテルへ宿泊する予定だったが友子が光希の部屋を使えば良いと言ってくれたので平橋家に宿泊したのだった。
鈴「そんなに大変だったんですね。」
悠の睨みに平然としてそう言う鈴。
そんな鈴に、
悠「そうですよ。車で待ちながら寝ていたあなたにはわからないでしょうが。」
悠は皮肉をたっぷりこめてそう言った。
鈴「それはすいませんと謝ったじゃありませんか。なかなかこないなぁと思っているうちに寝てしまってたんですよ。」
鈴は一応申し訳なさそうに言った。
それとほぼ同時に、
コンコンッ!
と、部屋をノックする音が聞こえた。
その音に、
律「!!」
律樹はまたも体をビクつかせ、震える手を力強く握りこんだ。
それを見て、
光「だからもう少し力抜きなよ。」
光希がそう言って律樹の横腹を軽く殴った。
そして、
光「どうぞ。」
律樹が何か言う前にそう返事した。
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