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するとすぐに、
ガラッ!
とドアが開き、冬慈が中に入ってきた。
冬慈が入ってきた後に絢子が入ってくると病室にいる4人が身構えた。
が、
悠「あれ?先生1人ですか?」
冬慈の後ろには誰もいなかった。
悠にそう言われた冬慈は、
冬「はぁ・・・鈴、外にいるからつれてきてくれ。」
後ろを振り返り、ため息を吐いた後疲れたように鈴に頼んだ。
鈴「はい。」
状況を把握した鈴はすぐに病室の外へ出た。
出てすぐ、
鈴「・・・あなたが律樹くんのお母さんの絢子さんですね。」
律樹に良く似た女性が立っており、鈴はそう声をかけた。
絢「あっ、はい、そうです。」
絢子は緊張しているのか途中で言葉を詰まらせながらそう答えた。
それを聞き、
鈴「フフ・・・。」
鈴は思わず笑ってしまった。
そんな鈴に、
絢「えっ?」
自分がどうして笑われたのか分からず困惑する絢子。
鈴「あっ、すいません。今の絢子さんが病室の中で待っている律樹くんとあまりにそっくりだったので。」
鈴は笑ってしまったことに謝罪し、笑った理由を説明した。
そして、
鈴「中へ入ってください。あなたと同じ不安を抱えて律樹くんが待っています。」
と続けて言った。
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