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それを聞き、
悠「わかりました。では話をさせてもらいますね。」
悠はそう言った後チラリと鈴の方へ視線を向けた。
それに気付いた鈴は一度『コクリ』と頷いた。
そして、
悠「希有さんにお伝えすることがあります。」
と希有に視線を向けなおしてそう言った。
希「伝えること?」
悠「はい。水月三希の家で希有さんが割った遺作のことです。確かに希有さん割りましたよね。」
希「は、はい確かに割りました。」
希有は悠が何を言いたいのか分からず困惑した。
それに気付いた悠は、
悠「いきなりすいません。実はですねあの割った遺作・・・片方はニセモノだったんです。」
そう説明した。
希「ニ、ニセモノ??」
悠「はい。鈴の方を見てください。」
悠はそう言って鈴の方を見た。
そんな悠にならって希有も鈴の方を見た。
希有がこちらを見たのを確認して鈴は机の上においてあるアタッシュケースを開いた。
すると、
希「!!」
中に入っているものを見た希有は驚きで目を見開いた。
なぜなら、
希「な、確かに割ったはずなのに?!」
自分が割ったはずの『何もかかれていない皿』がケースの中に入れられていたから。
驚く希有に、
悠「文字が書かれている方はニセモノを用意するのが難しかったんですけどこっちはだいたいの形状がわかっていたので。」
悠がニッコリと笑ってそう言った。
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