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そして、
悠「この本物をどうするかは希有さんにお任せします。希有さんが引き取っても良いですし、水月三希へ時期を見て返しても良いです。引き取るのが嫌というのならばこちらで処分しますがどうしましょうか?」
と続けて聞いた。
希「・・・・・・引き取らせてもらいます。」
希有は少し考え、一度光希の方へ視線を向けた後、光希が頷くのを見て悠の方を向きなおしてそう言った。
悠「わかりました。鈴、それを希有さんに。」
鈴「はい。」
鈴は返事をするとケースのフタを閉め、それを持って希有のところへ来た。
鈴「どうぞ。このケースは差し上げます。持ち運びに困るでしょうし。」
と言ってケースごと希有に渡した。
希「ありがとうございます。」
希有はそう礼を言ってからケースを受け取った。
その様子を見て、
悠「では話の続きを。希有さんはあと1回は水月三希と会うつもりなんですよね?」
と悠が話を再開させ、そう聞いた。
希「はい。まぁ本当のところは会いたくないですが、光希が会う事を望んだので。」
希有は苦笑を浮かべてそう答えた。
すると、
光「やっぱり直接会わないと。ねぇ、そう思いますよね悠さん、鈴さん。」
光希がニッコリと笑いながら悠と鈴を見た。
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