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それから資料の入れ替えをはじめ、もうすぐ終わるというところで鈴の携帯に川野から連絡が入った。
鈴「高木くんが病室に到着したようですよ。」
悠「じゃあ、行きますか。」
悠と鈴は必要な資料の入ったパンパンのカバンをそれぞれ2つずつ持ち再び病室へと向かった。
病室の前に来ると、
川「重そうな荷物ですね。」
川野が病室のドアの前で2人を待っていた。
悠「お待たせしてすいません。」
悠がそう声をかけると、
川「いえ、そんなに待ってませんよ。で、さっそくですが報告させてもらいますね。今日も高木君のまわりには何も異常はありませんでした。一応警戒してみてはいたんですけどもう大丈夫だと思います。」
川野は悠の言葉に返事を返すとすぐに報告を始めた。
その報告を聞いて、
悠「そうですか。ありがとうございます。」
悠がお礼を言う横で鈴はすぐさまメモ帳に今聞いた報告を書いていた。
川「いえいえ。これが今回の仕事ですから。あっ、そういえば高木くんをここへ連れてきたら今回の仕事はいったん終了と連絡を受けたんですけど。」
悠「はい、そうです。急なお願いだったのに長々と拘束してしまってすいませんでした。」
川「いえ、長々と言われるほどの長さではなかったですよ。」
川野は笑みを浮かべそう言った後、
川「あとは平橋希有さんから連絡を受けたときに付き添いをすれば完全に仕事終了ということで良いですよね?」
と確認のために悠達に聞いた。
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