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そんな2人に対し、
光「わぁ、息ピッタリだね。仲良くなったみたいでよかったよ。」
とニコニコしながら言った。
そんな光希に高木と律樹がガックシと肩を下げた。
それを見て、
光「あのさ2人が心配してなくても僕が何かしようがしまいが先生はこの先地獄だよ。」
光希はクスクス笑いながらそう言った。
高・律『??』
高木と律樹は光希の言う意味がわからず首をかしげた。
光「想像してごらんよ。借金して追い詰められてたからって人を殺そうとしたんだよ。それも屋上から自分の手で落とすって目に焼きついて離れなさそうなシチュエーションで。結果、先生が自分で僕を落としてないって言っても僕が落ちる光景は忘れられないでしょ。『自分が関わってることがばれるんじゃないか?自分は生徒を手にかけてしまったようなものだ!』って毎日ビクビク、うなされる日々なんて考えただけでも地獄だよ。」
光希は2人にわかるようわかりやすく説明した。
その説明を聞いて、
律「でも借金をどうにかしたくて人を殺そうとするような人がそんな風にうなされるなんてことあるのか?」
と律樹が怪訝そうな顔をした。
そんな律樹に賛同するように高木も頷いた。
光「なるよ。僕を落とそうとしたときの先生の様子と落ちる前に見た先生の様子を見る限りじゃね。でも今の様子もだいたいは予想できるよ。多分僕の思っている通りだと思うよ。ですよね悠さん、鈴さん。」
光希は律樹と高木に向けていた視線を悠と鈴に向けてそう言った。
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