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鈴「そうですね。ほっとけばいずれはそうなるでしょう。それも光希くんの言う通り近いうちに。」
鈴は光希の意見に頷きながらそう言った。
光「ですよね。そうなると僕とても後味悪いです。」
光希は鈴が賛成してくれたと思い、そう言った。
が、
悠「そうかもしれませんが直接会わせるという事は絶対にありえません。」
と悠にすぐに却下された。
そして、
悠「なので動画を撮ってそれをその人に持って行きます私達が。」
と悠が案を出した。
光「・・・でもそれじゃ動画を見せたときの先生の様子がわからないじゃないですか。」
光希は少し考えた後、不服そうにそう言った。
鈴「声だけになりますがその時の様子を撮影して送ります。それで我慢していただけませんか。」
光「・・・・・・・・・。」
鈴の問いかけに光希は難しい顔をして何も答えなかった。
そんな光希を見て、
悠「光希くん、周りの人のことを考えましょう。確かに光希くん本人が当事者ですから自分が良ければ良いと思うかもしれませんが、追い詰められているその人が光希くん本人を目の前に正気でいれるとは思えません。その時に私達が絶対に光希くんを守れるとは言えません。それもここで騒動を起されるとその人は完璧に警察行きです。それは光希くんの望む結末ではありませんよね。そう言うことも踏まえ、直接会わせるわけにはいかないんです。」
悠はそう直接会わせるわけにはいかない理由を光希本人もわかってはいるだろうが口にした。
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