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鈴「はい。では今回の依頼金ですが・・・。」
鈴がそこまで言った所で、
律(お年玉貯金も全部持ってきた。これで足りるかな?)
律樹は持ってきたお金で足りるか心配になった。
が、鈴が言った金額は、
鈴「2万円になります。」
律「えっ・・・な、何って言いました?」
律樹の思っている金額とはあまりに違い、思わず聞き返してしまった。
鈴「今回の依頼金は2万円になります。と言いました。」
鈴は笑顔でもう1度そう言うと、
律「嘘ですよね?」
信じられないという様にそう聞き返す律樹。
そんな律樹の横で、
光「うわっ、安いなぁ。」
高「安いのか?基準の金額が全くわからないからよくわからん。」
光「まぁ、僕も基準って言われるとわからないけど、僕が調べた中では2万円って破格の価格だよ。」
光希と高木がそんな会話をしていた。
それを聞いて、
律「やっぱり2万円って言うのは少なすぎです。今持ってるだけ払わせてください。」
律樹はそう言って封筒を出すとそれをそのまま鈴に渡そうとした。
が、
鈴「いいえ、2万円が私たちがもらえる額です。本当なら2万円ももらえないと言いたい所ですが、それでは律樹君が頷いてくれないだろうと思ったので2万円だけ受け取ることにしたんです。」
鈴は封筒を受け取らずそう言った。
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