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それを聞いて、
律「どうしてですか?」
律樹は受け取られない理由が分からずそう聞き返した。
鈴(悠の言った対処法試してみますか。)
鈴は心の中でそう思った後、
鈴「今回の依頼は私達ではなくほとんどを先生が解決した様なものですから。それなのに私達がお金をもらうというのは私達の経営理念に反しますから。」
と鈴が理由を答えた。
律「ですけど・・・。」
律樹が反論しようとするのを遮り、
鈴「それに色々と危険な目にも合わせてしまいましたし。そんなお粗末な行動をしたんです2万円以上のお金は絶対にもらうことはできません。」
鈴がきっぱりと『それ以上は受け取らない』という念をこめて言った。
律「えっと、でも・・・。」
鈴の力強い言葉にどう言ったら受け取ってもらえるのかと悩む律樹。
そんな律樹の様子を見て、
鈴(これは悠の言った『先生がしたことだから』作戦が成功しそうですね。このまま押し切りますよ。)
鈴が心の中でそう思い、
悠(ふふ、私の思いついた対処法ばっちりですね。)
アンケート用紙を確認しながら自分の対処法がうまくいって得意げな顔をしている悠をチラリと見てから、
鈴「なので・・・。」
『2万円だけ受け取らせてもらいます。』と言おうとした鈴の言葉を遮り、
光「じゃあ、鈴さんたちに2万円を渡して、後は渡したい額を律樹が先生に渡してくれって鈴さん達に預ければ良いんじゃない?」
と光希が言った。
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