・依頼完了

43/54

4188人が本棚に入れています
本棚に追加
/864ページ
そんな悠に、 鈴「悠。」 と鈴に声をかけられた。 その鈴の声が『さっさと電話しろ』と訴えていたため、渋々重い手を動かし冬慈に電話をかけた悠。 悠(・・・出てくれないと困ります。が、正直言うと出てほしくない。) 発信音が聞こえている間、そう祈っていた悠だったがその祈りむなしく、 冬『何だ?』 すぐに冬慈が電話に出た。 悠「お、おはようございます。」 悠は思っていたよりも早く冬慈が出たことにびっくりし、詰まりながらそう言った。 が、 冬『そんな挨拶はいらん。で、何かあったのか?』 そんな悠にかまうことなく、早く用件を言うよう促す冬慈。 悠(あぁ、もうごまかせない。腹をくくるしかない!) 悠はそう覚悟を決め、 悠「あの実は・・・・・・。」 悠は今あったやり取りをそのまま冬慈に伝えた。 伝え終わると、 冬『・・・・・・・・・。』 冬慈は無言だったが、電話越しでも怒っているのがわかった。 そんな冬慈に、 悠「あの先生?」 悠がおそるおそるそう聞くと、 冬『はぁ・・・帰ったら2日、いや3日は帰れないと思っておけ。で、金額だが10万だ。それがもらえる限度額だと山里を納得させろ。もしできなかったら・・・言わなくても分かるな。』 と言って悠の返事を聞くことなく電話を切った。
/864ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4188人が本棚に入れています
本棚に追加