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それに対し、
律「えっと、確か合わせて10万円でした。あまり多く渡すとバレるかもしれないからって。」
律樹はお金を渡された時のことを思い出しながら答えた。
悠「そうですか。」
悠はそう言って『うん』という様に1度頷いた。
そんな悠を見て、
鈴(何をする気ですか?)
鈴はハラハラとしていた。
そんな鈴に気付かない悠。
そして、
悠「ではこうしましょう。希有さん達から渡されたお金を先生へ渡します。そして、私達の方は律樹くんの方からもらいます。で、残りは律樹君へ返します。」
とニッコリ笑顔で悠が律樹に封筒を向けて言った。
律「えっ、あっ、そういうことではなくて私はすべてを悠さん達に受け取ってほしいんです。」
悠の笑顔にごまかされそうになり封筒を受け取りそうになったが、首を横に振りそう反論した律樹。
悠「ですが何と言われても言った金額以上はもらえません。先生にもしかられてしまいますし。」
悠が苦笑を浮かべてそう言った。
そして律樹が何か言う前に、
悠「それにこれからしばらく金銭面で大変になってくると思います。だから、律樹君のためてきたお金はその時に使うべきものです。」
と続けて悠が言った。
律「・・・・・・でも、あんなに色々としてもらったのに。やっぱり受け取ってほしいです。」
悠が言ったことは律樹も考えていたことなのか、少し迷ったようだったがやっぱり結論は同じだった。
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