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そして、
鈴「ではこれを。」
律樹の気が変わらないうちにと鈴が封筒を差し出した。
律「ありがとうございます。あっ、そういえばさっき抜いていたのは10万円でしたよね?」
律樹は封筒を受け取ると2人が封筒から10万円しかとっていないことを覚えており、封筒から2万円を取り出して鈴に渡した。
鈴「ありがとうございます。ありがたく受け取らせてもらいます。今から領収書を出すので少し待っていてください。」
鈴はお礼を言った後、すぐに持ってきていたパソコンを開き、作っていた書類に金額を打ち込み、簡易印刷機で印刷した。
印刷している間に、
悠「アンケート確認させてもらいました。不備はありませんでした。協力ありがとうございました。」
悠は書類の確認を終えたことを3人に伝えた。
それを聞いて、
律「いえ、あれくらい協力するのは当たり前ですから。」
律樹がそう答えると横で光希と高木も頷いた。
それからすぐ、
鈴「これが律樹君の分でこっちが希有さん達の方の分になります。それでもしそれを希有さん達に渡すのならば、『これは正規の領収としては使えません。形だけですいません。』と伝えてください。」
印刷した領収書を律樹に渡しながら鈴が申し訳なさそうに言った。
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