4188人が本棚に入れています
本棚に追加
/864ページ
そんな3人のやりとりを台所で湯を沸かしながら聞いていた冬慈は、
冬(やっぱり限界だったか。まぁ、久しぶりにあんだけ説教したからな。わしも少し疲れた。)
と思いながら肩を回した。
そうしていると、
シュー!
という音がして湯が沸いた。
それをカップへ注ぎながら、
冬(さて、『黒煙屋』のことを話すとは言っておいたが、あいつら絶対に忘れてるだろうな。思い出すまでほっとくか。話すと言ってもそんなに話す事ないしな。どうするか。)
と考えながら入れたコーヒーを持って3人の所へ戻った。
戻ると、すごい勢いでシュークリームを食べている識と、満腹なのか満足そうな顔をしている槙がいた。
それを見て、
冬「相変わらず識の甘いものを食べる勢いはすごいな。」
冬慈はおかしそうに笑いながらそれぞれの前にカップを置いた。
それに気付き、
槙「あっ、ありがとうございます。」
槙はそうお礼を言い、
識「ふぁびがごうごがいやす。」
識も口にシュークリームを頬張ったままお礼を言った。
清「やっぱり多めに買ってきて正解だったわね。冬ちゃんもいかが?」
冬「わしはいらん。お前達で食べきれ。」
清「そう。じゃあ、いただくわね。って言っても私は1つで良いからあとは槙ちゃんと識ちゃんで食べて頂戴。あまったら持って帰っていいから。」
清美は自分の分のシュークリームを1つ取った後、箱を槙と識の目の前に置きそう言った。
最初のコメントを投稿しよう!