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識「ありがとうございます!」
識はそううれしそうに言ってまた1つ手に取った。
識が取った後、
槙「ありがとうございます。識、それで終わりだ。」
槙はそう言って識の前から箱をのけ、自分の横へおいた。
識「うん。さすがに満腹満足。残りは明日食べる。」
識はごねることなくそう言って最後の1つを味わいながら食べ始めた。
そして槙はコーヒーを飲んでいる冬慈の方を向き、
槙「先生、聞きたい事があるんです。」
と言った。
冬「何だ?」
冬慈はカップを置きながら聞き返した。
槙「聞きたいのは『納得屋』と『黒煙屋』の根本が似ていると言っていたことです。どうして似ているんですか?」
その槙の問いに、
識「!!」
その事をすっかり忘れていた識は『ポンッ』と手を叩き、
冬「覚えていたんだな。識はすっかり忘れていたみたいだが。」
と冬慈は笑いながら言った。
それに対して、
槙「もちろん覚えてますよ。ずっといつ聞こうかと考えていたんです。」
と言った槙だが、
槙(なんて言ったけど実はさっきメモ帳を開いた時に書いておいたメモを見て思い出したんだけど。まぁ、思い出したんだから良しとしよう。)
と思い出せた事に心の中で安堵していた。
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