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そして槙が怒っている横では、
識「俺のシュークリーム・・・・・・。」
黒堂に持っていかれたシュークリームにがっくりと肩を落とし、そうつぶやく識がいた。
そんな識に、
槙「あれだけ言いたい放題、バカにされたんだぞお前も怒れよ!俺1人で怒ってバカみたいじゃないか!」
と黒堂にぶつけられなかった怒りを識にぶつける槙。
だが、
識「うるさいよ槙。怒る気になんてなれないよ。それよりも俺のシュークリーム・・・。」
槙の大声にしかめっ面はしたものの、怒ることもなくシュークリームに思いをはせる識。
そんな識を見て、
槙・冬『はぁ・・・・・・。』
槙と冬慈は呆れたようにそうため息を吐き、
清「識ちゃん、かわいいわぁ。そんなに落ち込まないで。今度特製のチョコタルト作ってあげるから。」
清美は落ち込む識の姿にキュンとしながらそう言った。
それを聞いて、
識「えっ?!清美さんのお手製のチョコタルト・・・食べたい!」
下を向いていた顔を勢いよく上げてそう言った識。
清「ふふ。近いうちに作るから持って行くわね。」
識「はい!やったぁ!」
落ち込んでいたのがうそかの様に元気になった識。
その様子を見て、
槙「はぁ・・・気がそれた。」
黒堂への怒りよりも識への呆れが勝った槙だった。
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