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槙「希有さんからということは・・・。」
槙は希有が電話してきた理由が大体わかっているため驚くことなく、頭を悠に切り替え電話に出た。
悠「もしもし、得屋です。」
希『あっ、平橋です。お久しぶりです、急にお電話すいません。今、大丈夫ですか?』
希有が申し訳なさそうにそう聞いてきた。
悠「はい、大丈夫ですよ。何かありましたか?」
大体の予想は付いているが一応のために確認する悠。
希「いえ。実は今日、水月に光希と律樹くんと3人で朝一で会いに行ってきました。その事を報告しておこうと思いまして。」
その希有の返事を聞いて、
悠(ですよね。)
と悠は思いながら、
悠「ちゃんと話はできましたか?」
と聞いた。
希『はい。ちゃんと謝罪の言葉をもらいました。』
悠「それは良かったです。これでもう水月が何かするという事はないと思います。というよりも関わってくることはないでしょう。」
悠がそう言うと、
希『あ・・・いえ、それが・・・。』
希有は言葉を濁すようにそう言ったあと、
希『実はですね、光希が今回の事の代償として自分が将来画家になった時に売り込みをしてくれと水月にいったんです。』
続けてそう言った。
それを聞いて、
悠(なんとなくそんな事を言いそうだなとは思っていましたが、本当にそれを要求するとは。やっぱり光希くんはなかなかの人物ですね。)
悠はそう心の中で光希の行動に感心しながら、
悠「水月の様子はどうでしたか?」
と聞いた。
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