シャピトル1始まりの世界

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サクラ「今日遺跡発掘隊の人達がお城に来るの、発掘状況の報告にって」 小狼「城に居なくていいのか?」 サクラ「報告を聞くのは王である兄様の仕事だもん、発掘隊の人がお城に来るなら小狼もおうちに戻って来てると思って」 小狼「まさか…またひとりで?」 サクラ「うん」 ナレ「小狼の気持ちを知らずに話すサクラ姫は当然と言いたそうに、にっこりと話している」 サクラ「相変わらず私が小狼とこ行くっていうと兄様ご機嫌ナナメになるのよ、小狼は私の大事な大事な幼なじみなのにね」 ナレ「そして思い出に浸るように写真を手にとるサクラ姫」 サクラ「もう七年になるのね、小狼と小狼のお父様がこの国に初めて来てから、そして他国の考古学者である小狼のお父様がこの国玖楼国の遺跡に興味を持ってくださって、この国の砂漠には埋もれた遺跡がある筈だってそれを発掘出来ればこの国の歴史が分かると前国王であるお父様を説得なさって」 ナレ「長いよ…要するに小狼のお父さんは遺跡発掘に力を入れてたんだろ小狼」 小狼「ああ…でも遺跡の発掘中になくなったけど、幸せな人生だったって最後に父さん笑ってた」 サクラ「小狼…お父様がなくなった時、一緒に住みましょうって言ったのに」 小狼「俺が城に住むのはヘンだよ」 サクラ「ヘンじゃないもん!小狼は私の幼馴染みだもん!」 小狼「王族でもない民間人が城で暮らすなんて出来ないよ、それに遺跡発掘の手伝いで十分暮らしていけるし」
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