1 魔力のない俺は学園でトラブルに巻き込まれる

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俺の朝は修業と共にやってくる。 最初は座禅を組み、次にストレッチ。そして圧腿。 しばらく圧腿をした後は素振りを行う。 最後は再び座禅を組む。 本当はもう少し他のもしたいが、何せ俺は学生であり時間が足りない。 だから朝はこれで我慢する。 ……色々なことを教えてくれた師匠は数年前に突然と姿を消したが、残りの修業方法を記してくれた。 だが、今になってはその記されたボロボロのノートを開くことはない。 別に他の修業をしているわけじゃない。 記された修業方法を全て覚えてしまったのだ。 そして今俺は座禅を終らせ、近くに置いてある時計見る。 時刻は七時半ちょい。 ………朝食を取るとしよう。 けして、一時間ほど前から腹が減っていたわけではない。 朝食を取るにはちょうど良い時間だからだ。 俺は見苦しい言い訳に鬱になりなから台所に移動し、料理をすることにした。 冷凍食品とサランラップに包まれたご飯を電子レンジで温め、その間にカップに味噌汁の具、味噌 を入れ、お湯を注ぐ。 これは所謂インスタント味噌汁である。
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