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ボロボロの食卓に朝飯を並べて、ふと思う。
あれ? これ料理じゃなくね? と。
……まぁ、そんなことを一々気にしていてもしょうがないし、黙って箸でオカズを取り口に運ぶ。
美味しくはない。
冷凍食品だし当たり前のことだが。
まぁ、そんなこんなで淋しい食事が終わりとりあえず服を洗濯機に入れシャワーを浴び、学生服に着替えて家を出る。
これが俺の日課であり。
「殿! お待ちしていました!!」
「いやぁー、相変わらず死人の様な目をしているね。僕は感心してしまうよ、その阿呆面に」
家を出た瞬間に友人A友人Bが居ることにも、もう慣れたよ。
「あー、学おはよう。つか誰が阿呆面だ。いい加減舌抜くぞこの野郎」
俺のことを殿と呼ぶ少女の様な容姿をした少年に挨拶をし、にたぁと嫌な笑みを浮かべる少女を睨み付ける。
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