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学そして姫子と駄弁りながら通学路を歩く。
心地好い風が俺を癒してくれる。
「おい、雌豚。なんでお前は二足歩行なんだ? 豚は四足歩行なはずだぞ? おい、なんでニヤニヤしながら殿に纏わり付くんだ? 切り刻むぞ?」
「あはは! 僕、か弱い女の子だから青旗学くんが恐いなぁ。助けてよジミーくん」
それ以上に、左右にいる馬鹿達の所為でストレスが急上昇しているのだけど。
つか、誰がジミーだ誰が。
俺はジミーという、もはや軽いイジメレベルの名前を両親に付けて貰った覚えはない。
崎野司『さきのつかさ』というちゃんとした名前があるのだ。
……まぁ、俺の周りの奴はそれを無視して変なあだ名で俺を呼ぶけどね。
「はぁ……」
俺は深い溜息を吐き憂鬱になりかけながら、この雲一つない青空を見上げた。
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