1 魔力のない俺は学園でトラブルに巻き込まれる

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学そして姫子と駄弁りながら通学路を歩く。 心地好い風が俺を癒してくれる。 「おい、雌豚。なんでお前は二足歩行なんだ? 豚は四足歩行なはずだぞ? おい、なんでニヤニヤしながら殿に纏わり付くんだ? 切り刻むぞ?」 「あはは! 僕、か弱い女の子だから青旗学くんが恐いなぁ。助けてよジミーくん」 それ以上に、左右にいる馬鹿達の所為でストレスが急上昇しているのだけど。 つか、誰がジミーだ誰が。 俺はジミーという、もはや軽いイジメレベルの名前を両親に付けて貰った覚えはない。 崎野司『さきのつかさ』というちゃんとした名前があるのだ。 ……まぁ、俺の周りの奴はそれを無視して変なあだ名で俺を呼ぶけどね。 「はぁ……」 俺は深い溜息を吐き憂鬱になりかけながら、この雲一つない青空を見上げた。
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