三国志こぼれ話

黄月英(こうげつえい)

「真似するな、孔明の嫁選び」
これは孔明の妻である月英が醜かった事から生まれた噂話です。

月英の父、黄承彦（こうしょうげん）はこう言って孔明に縁談を持ちかけたそうです。
「赤毛で色黒だが、才能は君にお似合いだ」
この言葉を信じるなら、当時の感覚からは美人とは言えなかったかもしれません。
才能の方は発明の才能とされ、有名な所では木牛流馬、連弩なども月英の発明とされています。
孔明カップルは様々な漫画や小説に登場し、色々な説があります。
「本当は美人だった説」
「当時の基準では醜かったが、現在の基準では美人説」
「外国人説」
「見た目子供説」
「本当にブサイク説」
最後の説以外は皆、美人か可愛く設定されてるんですね。
黄承彦という人物は、実はその土地の名士であり大富豪。
そしてその妻は蔡夫人…蔡夫人？どこかで聞いたような？

黄承彦の妻の蔡夫人は、この土地の支配者・劉表の妻、蔡夫人の姉なのです。
魏延の話の時に出てきた蔡夫人（妹）は月英の叔母となり、それはつまり孔明の親戚でもあると言う事なのです。
姪の婿の主君を暗殺しようとしたり追い出したりする蔡夫人（妹）
婿がせっかく石兵八陣で閉じ込めた陸遜を助け出す黄承彦
こいつらいったい…