割り箸

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奥平さんは自分のネクタイに指を入れ、ほどいていく。 1つ1つ、ボタンをはずしていく。 一連の動作がスローモーションの映像を見ているようで、自分が息をしているのかすらよくわからない。 「やっぱり、俺が目の前で脱ぐくらいじゃ勃たないか…」 上半身裸になった奥平さんが苦笑している。 俺の股間を撫でながら… 「わあっ…いや…俺ってノンケだし、奥平さんも男の子で、 あの、その…やったことないから無理ですよ」 俺は必死に頭を振ったが、奥平さんは鼻で笑って 「俺もだって…でも穴と…サラミと…愛があれば大丈夫。それによく見ろよ。いいカラダしてるだろ?」 そりゃ確かに… 「テル…テルは寝てるだけでいい…だけど、俺を感じてて」 奥平さんは、茫然としてる俺のネクタイをほどき、ボタンを外していく。 「えっと…あの…俺、最近ヤってねえし…飲んでるから勃つかどうかも…それに男のエチケットとしてのアレも常備してないから…」 焦る俺に、奥平さんはニッコリ笑って 「嫌でも勃たせる。それに持ってきてますから…5つで足りるかな?」 マジですか?
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