割り箸

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次の日ーーー 『おはよう~。テル…ちょっと』とトイレに連れていかれた。 「昨日ありがとう。あのさ…俺、テルに何もしなかったか?」 「と…言いますと?」 「俺って普段そんな弱いってわけじゃないんだけど…記憶飛んじゃう時はキス魔なんだってよ」 照れくさそうに頭をかく先輩に笑ってしまう。 「あははは…何もされてませんよ」 「だっておまえ、起きたらパンツだけ…」 「それは俺が脱がせました。シワになっちゃうから 。あ、俺だって寝ている奥平さんに何もしていませんから」 それを聞いて『ぶはっ…何だそれ』と噴き出した奥平さんにつられてしまった。 「また連れて行って下さいね。楽しかったですから」 「ああ。ただし、パンツ一丁で放置は止めてくれよ。30過ぎのオッサンには起きた後の精神的ダメージが…」 「オッサンて年でもないでしょ。俺より腹筋割れてるのに」 ホント悔しいくらい、いいカラダしてんだよな。
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