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小さなハイツの狭い俺の部屋。
家電にベットと全て最低限。
奥平さんは『何かこの感じ懐かしい』とキョロキョロと部屋の中を見回している。
「昔こんな部屋に住んでたんですか?でもホントに何もない部屋で…え?」
背を向け上着を脱いだ俺の背中に、奥平さんが抱きついた。
驚き振り返った俺の唇を、背の高い奥平さんが上から塞ぐ。
「ちょ…何…」
(うわっ…奥平さん上手い…)
ゆっくり唾液の糸を繋げたまま離れていく奥平さんに『酔ってるんですか?』と動揺を隠すように言った。
「テル…童貞?」
「いや、違いま…って何ですか?」
奥平さんは上着を脱ぎ、驚くことを口にした。
「俺を…抱いてくれ。テルに抱かれたい」
俺は驚き腰が抜けたようにベットに座り込んだ。
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