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「な…何を?よっ…酔っぱらって…」
「うん。酔ってる。俺はずっとテルに酔ってる…あの割り箸をくれた時から」
「そ…な、俺なんかのどこが?」
「ふふふ…ぜ・ん・ぶ。テルの全て」
驚き過ぎて体に力が入らない俺をトロンとした目で見る奥平さんの手が肩に乗せられ、片手が頬を撫でる。
「テル…好きだ」
(好き?奥平さんが、こんな俺のことを…好き?)
何の取り柄もない、見た目も何もかもが平凡としか言えないこんな俺を?
あの奥平さんが?
「俺を抱いてくれ…」
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