三年前の出来事、そして結末へ

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立河は再び話を続けた。 「私は三人を言い伝えに合わせて、わざと死体を晒すように細工しました。順番通りに見付かるだろうと思いましたが、常呂さんが一番に見付かってしまいました。今日は海が荒れているから、泳ぐ人はいないと考えたのですが。最後の一人は殺され方がなかったので、漆原澄子を行方不明に見せるように倉庫に隠しました。ついでに犯人の汚名を着せられるかと期待して。真砂美さんは謎の女を演じ、最終的に犯人は幻の女と思わせるように芝居をしましたが、ピアスを落として、しっかり見抜かれてしまいました。いろいろ予定と違ってしまいました。悪い事は出来ませんね」
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