三年前の出来事、そして結末へ

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刑事はピアスについて訊いた。 「犯行現場に落ちていたピアスは君のだね」 真砂美は肯いた。 「はい。犯行現場を回っているときにピアスを落としたことは、自分では全く気づきませんでした」 自分の姿を見せる為に犯行現場を回った時、先に木の下で留め具を落とし、倉庫で本体を落としたようだが、当時はそれどころじゃなかった為に全く気付かなかった。 後で探しに戻ることは危険だと判断して諦めた。 ピアスがないことをイズミに指摘されたとき、まさかこれで計画がほころぶとは真砂美は思いもしなかった。 結局ピアスによって疑惑の目を向けられたのだから、イズミをあなどり過ぎたようだ。
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