三年前の出来事、そして結末へ

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「海に沈めるのも立河がやったのか?」 「立河さんはダイビングもしますし、船も操舵できます。音でばれるから、漁に使うエンジンのない小舟で落とし場所まで運びました。立河さんはこの周辺の海底にも詳しいから、後でダイバーに見付かる場所を選んで沈めたといいました」 最初から発覚させる目的だったのだろう。 村上をスパナで襲った件は相手は誰でもよかったが、部屋の構造を知っていたから選んだ。 イズミ達が来た時非常口から出て、予め立河が鍵を外した裏口を通って逃げた。 目撃させる為なので、殺す気はなかったと供述した。 刑事は真砂美へ犯行の動機を質問した。 「何故立河の犯行に協力した。警察へ言えば四人を逮捕して、もっと調べられたのに」 真砂美はフッと鼻で笑った。 「警察は三年経っても、四人を捕まえられなかったじゃない」 刑事は反論した。 「立河の目撃情報があれば、逮捕できた」 「私が知ったのは半年前。でもその頃にはネット上でここの言い伝えと合わさって、面白おかしく話題になっていた。あれは死者への冒涜。だから四人は同じ目に遭うべきだって強く思った。それが協力した動機。彼女達はこれから姉と同じ目に遭う。いい気味だわ」 警察は供述調書へ“強い恨みによる犯行”と記述した。
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