接触

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『ちょっ、藤堂』 この部屋の中には、藤堂と亮二だけではないのだ。 メイド長の瑠奈がいるというのに…… 亮二は逃れるように、厚い胸を押し返した。 『藤堂、晩餐会に行くんだろ!?遅れちまうぞ』 「やっぱり行くの止そう」 『はぁ!?なに言ってんだよ。行かないと、後々面倒なことが起こるんだろ?』 「解ったよ。続きは帰ってからだな」 藤堂に手を出され、その手を握る。 亮二は藤堂にエスコートされて、二頭立ての馬車に乗り込んだ。  
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