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「この辺は昼とはいえ、治安は良くないんですよ。特に貴方のような美しい人は狙われやすいから、充分気を付けて下さいね」
『ああ、今後気をつけるよ。あの、俺もう行かないと。家の者が心配してると思うから』
思ったよりも時間をくってしまった。
早く屋敷に戻らないと、外出している藤堂が帰ってきてしまう。
今一度、礼を言い亮二は駆け足で、その場を後にした。
去っていく亮二の姿を見つめながら、千道の唇がにやりと歪んだ。
(あれが龍海亮二…か。近いうちにまたお会いしましょうね)
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