Lesson 1爆風、王女、飛竜<ワイバーン>!?

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飛竜「殺サレシウニナルカラ、身ヲ守ルダケ。」 トリシア「そんなの、そっちの…!」 理屈でしょ、と言いかけて、トリシアは口をつぐんだ。 自分の方も、人間の理屈であることに気がついたのだ。 トリシア「……ねえ。わたしは、あなたを傷つけないよ。」     飛竜「ホントカ?」 トリシア「うん。けど、ここは街が近いから、人間がたくさんいるの。 中には、あなたを傷つけようとする人もいるかも。」 飛竜「……ドウシテ?」 トリシア「あなたと同じ。こわいから。」 しばらくして―。           飛竜「ワカッタ。スグニ、ココカラ離レル。」 トリシア「それがいいよ。」うなずく。     飛竜 「話ガデキテ、ヨカッタ。  人間ノ気持チ、スコシ分カッタ。」 トリシア「こっちも飛竜の気持ちがわかったから、お互い様。」 飛竜 「今度ハ、モット話シタイネ。」 そう言うと、飛竜は飛び去って行った。 トリシア「うん。……それじゃ、ね。」 トリシア「あーーっ!忘れてたけど、ここ、どこ?!!」 迷子のトリシアを残して。
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