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「オトナになったら…、いつか俺らもひとりで全部やらなならんのかもしれん。
でも、今はまだええやん! ガキのままで。
ひとりで出来んことあるから仲間がいて、出来ることで助けおうて、みんなで一人前で、ええんとちゃうかな。」
「みんなで一人前…か。」
『だから、ひとりにならんでええんやで?』
そんなガムの言葉にしなかった声が聞こえた気がした。
強張った気持ちが心が融けてゆく…。
「…エイトもいつか…」
「ん?」
「エイトもいつか会えるんかな。」
「俺らみたいに?」
「俺らみたいに。」
一緒に前を向いて歩いてゆける誰かと。
背中を任せられる誰かと。
肩を並べて笑ってくれる誰かと…。
遠く離れたここから、そう願うことしか出来ないけれど。
…いつかきっと会えるから。
また、いつか。
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