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するとそこへ
「お~い、まこぉ~」
「まこぉ~」
聞き慣れた二つの声が聞こえてきた
「幻聴…か…」
リアルにそう思った
だがすぐに幻聴ではないと気ずかされた
ポンッと肩を叩かれた
振り返るとそこには見覚えのある顔が二つ
「ねぇ、まこぉどうだった~?」
ソイツらは幼馴染みの…
安城遥(あんじょうはるか)
と
西園寺唯(さいおんじゆい)
だった
「えーと…何でいるの?」
俺はとぼけた顔で聞いた
「なんでって…私達もここを受けたからに決まってるでしょ?」
「もちろん受かったけどね」
二人は自慢するように言ってきた
「…へぇ、そりゃよかってねぇ…」
ふてくされたように俺は言った
「ん?こいつどうしたの?」
唯が輝に聞く
「あぁそれはね、落ちたんだ」
案外さっぱりと言った
「おいおい、もうちょっとオブラートに包んで言ってよ!?傷付くからさぁ…」
こいつは時々心に刺さる言葉をサラッと言う、怖い奴だ
「あ、ゴメンゴメンつい、ね」
「え……ほ、本当に?」
遥が信じられない、と言うような顔で聞いてきた
唯も同じような顔をしている
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