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「私の好きな人は、大翔様。あなたでございます」
あぁ。言ってしまった。
俺、大翔に気持ち悪がられるよな。
同姓を好きになっちゃったんだから、当然のことだけどな。
それはちょっとショック。
「ん?それ、本当?」
「本当ですよ。大翔様
私のこと、嫌いになってしまいましたか?」
「いやいや、嫌いになるわけねぇし。
その、す、好きな奴の事なんて」
「え?今なんて?」
「だ~か~ら、俺も好きだよ。大地」
「う、嘘ですよね。だって、さっき美香のことが好きだって・・・・・・」
「あれは、嘘だよ。嘘。
先に本当のこと言うわけ無いじゃん
そっちだって、嘘じゃないよね。
俺を好きなんて」
「本当のことですよ!
大翔様のことは、本当に好きですよ」
「じゃあ、両思いだったんだね。俺たち」
「そうみたいですね。嬉しい事実ですが」
「俺たちって付き合ってることになるのかな?」
「付き合ってるんじゃないですか?
男同士ですが」
「ま、いっか。
これからもヨロシクね。」
「友達として、彼氏として」
「はい。分かりましたよ。大翔様。
あと、3分で授業が始まるみたいだから、帰るよ。大翔」
「あ、執事から戻っちゃった。格好良かったのにな。執事大地」
「すみませんでした。大翔様」
「あ、ちょっと待って。大地」
「何ですか大翔さ」
チュ
「な、な、何をするんですか!大翔様」
「良いじゃん。付き合ってるんだし。
それとも、嫌だった?なら、謝るけど」
「いえ、嫌じゃないですけど、いきなりすぎてビックリしたというか。
でも、決して嫌なわけではないですからね」
「じゃあ良いね」
チュ
「帰るよ。大地。授業に遅れると嫌だし」
「はい。分かりました。大翔様」
2人目 ~禁断の恋~ 完
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