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(ん…?さっきから、誰かが袖引っ張ってる気がする…)
「あのっ…!」
「うわっ!…えーと、何?」
この子が正体か
今度は何だ、もう何でも受け止めてやんよ!
「書記の人が呼んでたんですけど…」
「え?」
「こっちです」
え、なんか手握られた…って、いきなりダッシュかい!
「ちょっ…!?」
足速過ぎだろ、腕持っていく気か!
走り出して5分、裏庭に到着
(息継ぎが出来ん…)
5分間、有り得ない速さでの全力疾走
体がついていけない
「あの…大丈夫ですか?」
「ハァッハァッ…なん、とかな…」
「これ、良かったらどうぞ」
目の前にはスポーツドリンク
この女の子は天使か?
「ありがと…ていうか、書記が呼んでるんだよな?居ないけど?」
「はい、嘘ですから」
「は?」
「会長が困ってると思ったんで…多分、ここなら大丈夫ですよ」
そういえば、あの黄色い声の嵐が消えた気がする
(助けてくれたのか…?)
茶色っぽい髪の毛に、小顔でルックスもスタイルも抜群
例えるなら、漫画のヒロインみたいに華奢な女の子が?
(可愛い…1年生、だよな)
「それじゃあ、私はこれで」
「ちょっと待っ…『ピンポンパンポーン』空気読めよおぉ!」
『阪野大輝!南条瑛!今すぐ指定の屋台に来い!』
…仕事、忘れてた(・ω・`;)
バッドタイミング過ぎるぞ、おい
(くそ、さっきの子居ないし…。少女漫画チックなことでも起きろ。いや、起きて下さい!)
え?気持ち悪い?
男でもそんなこと思うんですよ?
気持ち悪いとか受け付けてないでーす
(取り敢えず、早く屋台に行くかー…)
あ、途中で瑛を拾ってな←
…忘れてた訳じゃないぞ?
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