第零話

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寂れてしまった神社にある、小さな祠。 「ん・・・ふぁ~・・・・・・」 そこで、一人の男が目を覚ました。 最も、こんな場所で好き好んで寝ていたわけでは無く・・・ 「封印が解けた・・・のか?」 封印されていたのだ。 ????視点 「しかし、まぁ、なんで今更封印が・・・・・・あぁ、なるほどな」 周囲を見渡すと、見えるのは寂れてしまい壊れかけの神社。 手入れのされていない庭。 見ただけで、もう人がいない事がわかる。 「こりゃ、封印も弱まる訳だ。はぁ、今の人間達は神様を信仰したり、妖怪を畏れたりしないのかねぇ~・・・よっと!」 ぼやきながら身体に付いていた拘束具を千切り、鳥居の所まであるく。 「ほう・・・大分変わったもんだなぁ。流石は人間。なにかしらの道具を作るのには長けてんなぁ~」 俺の知ってる、人里(街)から大分かけ離れた物を見ながら大きく伸びをする。 「さて、ぶらぶらと行きますか。目的地は無いが、友には会いたいしなぁ~」 そして歩き出す。 久しぶりに歩くが、特に何の問題も無く歩けている。 今は、自身を吹き抜ける風と、歩く地面の感触が心地よい・・・・・・
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