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嫌でも朝は来る。
今でも覚えてる。
凄く青い空。
私の心とは正反対な
澄んだ空を…
「着いたよ。」
翔さんの声で
私は顔を上げた。
目の前には大きな病院。
震える私の手を麗さんが 少し強引に引いて
少しずつ克己先輩に近づいた。
今までと変わらない寝顔。
私はそっと小さな声で
克己先輩を呼んだ。
克己先輩は目を開けて私を見ると、何も言わずに抱き寄せた。
そして、
「ごめん…」
と、言った。
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