*夢なら…*

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私は麗さん達に送ってもらって家に帰った。 何もしたくない… 何も考えたくない… 私は克己先輩に電話した。病院だから出れないかも…誰が携帯持ってるのかな?いつかけ直してくれるのかな… 中学生の私の 考えられることは そんなことくらいだった。 克己先輩からの着信は無かった。 1日待っても、 2日まっても… ――――1ヶ月たった。 プルルル… 何回かけても 呼び出し音だけがむなしく響く。 自分の携帯がなるのを見るたび、ドキドキしながら開いた。 それでも、先輩からはなんの連絡もなかった。 何で… どぉして… 誰も何も返してくれないの… 毎日不安で潰されそうで なんとも言えない気持ちに涙が溢れて… それでも、押し掛けていくほどの勇気はなくて… ただひたすら連絡を待ってた。 これは夢だ。 起きれば前のように携帯が光ってて、 かけ直せば 「起きてるか?」 って、意地悪そうな声で克己先輩が笑ってくれる。 だから早く夢から覚めたい。 こんな悪夢から…
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