*3ヶ月後*

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克己先輩も 麗さん、翔さんも 連絡はくれなかった。 ずっとずっと ただひたすら携帯を握りしめて過ごした。 あれは、忘れもしない 2月の初め。 私の14歳の誕生日を 翌日に控えた日だった。 学校が終わり 空が薄暗くなっていた。 私はスケートリンクに向かうため 電車に乗っていた。 ピピピピピ… と携帯が鳴り響く… 慌ててバッグから取り出して携帯の画面を確認した。 私は暫く通話ボタンを押せずに携帯の液晶を見つめてた。 ―――麗さん――― いつの間にか駅に着き 電車を慌てて降りると 我に返った私は いつまでも鳴り響く携帯の通話ボタンを押した。 「…。」 「魅? 今まで連絡しなくてごめんね…」 私は言葉を発することができなかった。 「克己が死んだの…。」 ― え…………? 「なんの冗談ですか?」 呆れたように笑う私は 色々な感情が込み上げてきて そのあとの言葉が出てこなかった。 「今更かもしれないけど、逢いたいの。ちゃんと話がしたいの。」 ― 何があったの? こんなに待っていた電話… 言いたいこと、聞きたいことは一杯あったのに… 「わかり…ました。」 やっとの思いで返事をすると、 麗さんの元へ向かう電車に乗り換えて、 何も考えず …何も考えられずって言った方が正しいのかもしれない。 何が何だかわからなかった… ― 死んだって何? 死ぬってなんだっけ…
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