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この顔は、妹ではあるが可愛いんじゃないかと思う。
多分、本性を知らずにこの顔に騙される男がいるだろう。
「でも、この浴衣、絶対あの人に似合うよ。だって、背が低いし、まだ子供みたいだもん」
言われて見れば、藍色にピンクの花をあしらった少し、子供染みたこの浴衣は、小春に良く似合いそうだった。
「どうせ、家に連絡してここに向かえに来て貰うんでしょ?それがダメならお母さんに頼んで車で送って行くだけだしさ。この寝間着用の浴衣でいいんじゃないの?」
小夜子がそう言って、風呂場へと向かう。
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