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「ありがとう」
小春は俺の携帯を操作し始めた。
「あっ。お母さん? ごめん。事情は後で話すから……迎えに来てくれる? うん。友達の家にいるの。ここ? 多摩川沿いの……」
小春がこちらをチラリと見て来たので
「一心柳流道場って言えばいい」
そう答えた。
「一心柳流道場ってとこなんだけど」
『……』
「え? 正叔父さんが通っていた道場? じゃあ場所分かる?」
『……』
「うん。分かった。待っている」
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