503人が本棚に入れています
本棚に追加
「星夜の家が一番近くだったからさ。すまないな。いきなり来てしまってさ」
如月と小春の夜分の訪問。
その時の小春は着ていたブラウスは引きちぎられ、穿いていた制服のスカートも泥や千切れた草で汚れ、靴は片方しか履いていなかった。
「そこの橋の下で……強姦されかけていたんだ」
如月は、橋沿いに立ち並ぶ街燈の灯りが川面に反射して、その灯りだけの暗闇の中で、酒に酔った大学生風四、五人組に乱暴されてい
たのだと言った。
川沿いをゼファーで走行中だった如月の眼に、一瞬だけその情景が浮かび上がったそうで、慌ててゼファーごと乗り込んだそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!