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あれから小春と如月は毎日登下校を共にしている。
校舎から校門までの広い校庭内を堂々と手を繋いで歩いて行く二人は全校生徒の注目の的だった。
真面目に推奨服を着た小春と、派手な色のシャツを羽織り、ジーンズを腰までずらした如月。
アンバランスさが目を引くのだろう。
たまに、如月のいたずら心からか、校庭のど真ん中で、そんな全校生徒に見せつけるようにキスをする時があった。
さすがに真面目な小春は恥ずかしげに俯いているが、如月は平気だった。
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