如月の彼女として

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そのまま、保健室までずっと俺にしがみ付いて泣いていた小春の思いがどんなものなのか、男の俺にはさっぱり分からなかった。 そんな小春には何も聞けず、無言で保健室へと歩き出した。 渡り廊下を渡り切った場所で、如月が俺たちのほうを見据えたまま立っていた。 「如月……」 立ち止まった俺の方へと歩いて来た如月が 「星夜、ありがとな。こっからは俺が小春を運ぶ」
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