如月の彼女として

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暫く沈黙が続いたあと、教室に残っていた最後の男子が教室を出るのを見計らったように緋英が声を上げた。 「小春ちゃんを眼の前にすると、お前は自分を無くしている。自分じゃ気付かないのか?」 「この前の体育授業の時を言っているのか? あれは人間として当り前の行動だろ?」 吐き捨てるように言ってやった。 「如月はそうは思っちゃいない。今回のキャンプで何らかの決着をつけたがっている」 そう言って俺に背中を向けた緋英に 「おい。決着ってなんだよ?」
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