出会い

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家の中に通してからでも、小春は両腕で自分の身を抱きしめるように震えていた。 自分の部屋へと二人を案内する間ずっと震えていたのだ。 当り前と言えば当たり前だが、もしかしたら、俺と如月に対しても警戒しているのではと感じた。 確かに、俺も如月もその大学生風の男たちと同性の男なのだから、仕方が無いと言えば仕方が無い。 玄関から続く磨き抜かれてはいるが、古くて長いミシミシと音のする廊下を歩いた。
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