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夜空を見上げると、大きな満月が雲の中から顔を出していた。
青白く光る月と、乾いた風が酔って火照った身体を心地良くしてくれた。
森に囲まれた自然の中のオートキャンプ場。
月の灯りを頼りに歩き、女子組コテージから二十メートルほど離れた如月たちのコテージの前に来て、やはり如月と小春のことが気になった。
コテージ手前で立ち止まり、軽く眼を閉じた。
小春は……今頃、如月に抱かれているのだろうか?
二人切りのこのコテージ内で、あの如月の胸に抱かれて子猫のように眠っているのだろうか?
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