キャンプへ

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その音に驚いて、外に飛び出ると、静まり返った暗闇の中、如月のゼファーがヘッドライトをチラつかせながら、走り抜けて行くのが見えた。 「如月!」 大声を上げたが俺の声はバイク音にかき消され如月の耳には届かない。 月明りに照らされ、バイク音を響かせながら、如月の背中だけが、寂しく小さくなって、森の中へと消えて行った。             Fin
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